実験例で示します
写真は肝臓S4肝表面にある径2cm前後のCYSTです
CYSTに血流が認められるがこれはアーチファクトです
右後方に心臓が接しており、その振動がCYSTで共鳴したものと示唆されます
画像だけを見れば、動脈瘤として判定され大騒ぎになる画像となります
観察角度を変えて心臓の振動の影響を受けない角度に調整すると単純嚢胞としてとらえられます
肋間の隙間から観察した画像なのでこれは採用されない場合が多いのでしつこく複数枚記録し血流の無いことを証明しなければならないです
今回のケースは数十年前から存在を確認できており大きさや形状もほとんど変化ないことが明らかに解っていたので判定に苦慮しなかった例です
肝と腎の観察でどの程度信頼するか悩むようになりました
肝左葉の心窩部横走査で軽度、振動アーチファクトを拾っています
設定値:Kidny・R120・BG69・BD70・CG95・流速レンジ±16cm/sec・腹部用コンベックスプローブ