周丸のシステムと整備の方法について
その性能は
ディーゼル船外機へのチャレンジ
漁船からプレジャーボートまで船内機市場では圧倒的
な実績を誇る当社ディーゼルエンジンであったが、船外
機はガソリンエンジンが市場の 100%を占めていた。
この市場に参入するため、研究部門で得た成果を受け
て 1983(昭和 58)年5月にディーゼル船外機開発プロジェ
クトを発足させ、D18 形を皮切りに研究開発がスター
トした。
ディーゼルエンジンは熱効率に優れ、極めて経済的な
エンジンである一方、頑強な構造が求められるため、ど
うしてもガソリンエンジンより大きく重くなる。また、
当時の主流であった2サイクルガソリンエンジンに対し、
“重量当たり出力”および “出力当たり製造コスト”で大
きなハンディキャップがあった。
当社は長年にわたるディーゼルエンジン開発の技術と
ノウハウを結集してこれらの課題に取り組み、前述した
超小形・超高圧の燃料噴射装置ユニットインジェクタや
アルミ製シリンダブロックとヘッドの一体成形、海水直
冷構造、オーバーヘッドカムの採用などによって超軽量・
高速エンジンを開発。1985 年1月に世界初のディーゼ
ル船外機 D27 形(27 馬力)200 台を限定発売し、1987
年4月には D27 形および D36 形(36 馬力)の本格販売
を開始した。これらの商品はガソリンエンジンに比べて
低燃費であるため環境保全への貢献が認められ、社団法
人・日本機械工業連合会から 1989 年度の優秀省エネル
ギー機器に選出された。
ディーゼル船外機は、その後も改良を重ねて国内外で
事業編
マリン事業
1980(昭和55)年~ 1993(平成5)年
450 451
2GM20形(18.2馬力 1980)
ボーデン湖 ヤンマーマリンファーム(1988)
4LH-STE形(230馬力 1987)
6LP-STE形(300馬力 1996)
パワーボート
販売を続けたが、1993 年の円高不況による販売台数の
激減が採算悪化に拍車をかけた。また、各国の排出ガス
規制が強化されるなか、ディーゼル船外機のカテゴリー
が無いため舶用主機の規制が適用されるという不利な状
況もあって 2007 年に販売活動を停止した。シリーズの
累計販売台数は約1万 2,300 台であった。
漁船からプレジャーボートまで船内機市場では圧倒的
な実績を誇る当社ディーゼルエンジンであったが、船外
機はガソリンエンジンが市場の 100%を占めていた。
この市場に参入するため、研究部門で得た成果を受け
て 1983(昭和 58)年5月にディーゼル船外機開発プロジェ
クトを発足させ、D18 形を皮切りに研究開発がスター
トした。
ディーゼルエンジンは熱効率に優れ、極めて経済的な
エンジンである一方、頑強な構造が求められるため、ど
うしてもガソリンエンジンより大きく重くなる。また、
当時の主流であった2サイクルガソリンエンジンに対し、
“重量当たり出力”および “出力当たり製造コスト”で大
きなハンディキャップがあった。
当社は長年にわたるディーゼルエンジン開発の技術と
ノウハウを結集してこれらの課題に取り組み、前述した
超小形・超高圧の燃料噴射装置ユニットインジェクタや
アルミ製シリンダブロックとヘッドの一体成形、海水直
冷構造、オーバーヘッドカムの採用などによって超軽量・
高速エンジンを開発。1985 年1月に世界初のディーゼ
ル船外機 D27 形(27 馬力)200 台を限定発売し、1987
年4月には D27 形および D36 形(36 馬力)の本格販売
を開始した。これらの商品はガソリンエンジンに比べて
低燃費であるため環境保全への貢献が認められ、社団法
人・日本機械工業連合会から 1989 年度の優秀省エネル
ギー機器に選出された。
ディーゼル船外機は、その後も改良を重ねて国内外で
事業編
マリン事業
1980(昭和55)年~ 1993(平成5)年
450 451
2GM20形(18.2馬力 1980)
ボーデン湖 ヤンマーマリンファーム(1988)
4LH-STE形(230馬力 1987)
6LP-STE形(300馬力 1996)
パワーボート
販売を続けたが、1993 年の円高不況による販売台数の
激減が採算悪化に拍車をかけた。また、各国の排出ガス
規制が強化されるなか、ディーゼル船外機のカテゴリー
が無いため舶用主機の規制が適用されるという不利な状
況もあって 2007 年に販売活動を停止した。シリーズの
累計販売台数は約1万 2,300 台であった。
業の6次産業の構築で漁船周丸を整備中
写真は周丸 1.9 トン:駕籠漁や流し網、刺
し網の標識に2本の旗を装備
ミニジャンボ竿はオヤジの形見のイシ鯛竿(オヤジは昭和40年代ごろ購入し一度も使わ
なかった)
ヤンマーディーゼル船外機 D27 搭載で燃費は良いが馬力不足とダイナモ増設による電源確
保が困難なため
太陽光発電で計器や巻き上げ機、照明設備の電源供給として太陽光発電パネル2枚に11
0Ahr バッテリー2個をそれぞれ12ボルト独立型電源システムでテスト中
省エネを目的としており、照明設備は LED 採用
魚群探知機および GPS は小サイズの画面で省エネを図り
航行はコンパスと山あてで無駄な電気の利用を控えている
巻き上げ機は電気を食うので、電動リール CX4 で引き縄漁やマグロ1本釣りを行っている
私は体力が無いのでマグロはゆっくり上がってきた方が絞めの準備ができて好都合
写真は周丸 1.9 トン:駕籠漁や流し網、刺
し網の標識に2本の旗を装備
ミニジャンボ竿はオヤジの形見のイシ鯛竿(オヤジは昭和40年代ごろ購入し一度も使わ
なかった)
ヤンマーディーゼル船外機 D27 搭載で燃費は良いが馬力不足とダイナモ増設による電源確
保が困難なため
太陽光発電で計器や巻き上げ機、照明設備の電源供給として太陽光発電パネル2枚に11
0Ahr バッテリー2個をそれぞれ12ボルト独立型電源システムでテスト中
省エネを目的としており、照明設備は LED 採用
魚群探知機および GPS は小サイズの画面で省エネを図り
航行はコンパスと山あてで無駄な電気の利用を控えている
巻き上げ機は電気を食うので、電動リール CX4 で引き縄漁やマグロ1本釣りを行っている
私は体力が無いのでマグロはゆっくり上がってきた方が絞めの準備ができて好都合