今日の実験はペットボトルに水道水とサラダ油を注いで、ペットボトル側面からの観察写真をほんの少し説明を入れてご紹介いたします。
この写真は水と油を一画面でとらえています。水はエコークリアー、油はエコージーニックであり音速の違いも表れています。また境界面の状況も確認できます。境界面が断裂して見える部分があります。胆嚢の壁がこのように見えます、特に緊満しているときに多いのか?それは臨床経験の豊富な方々が良くわかるでしょう。
私は超音波における臨床経験は少ないです。そのためできるだけひとつ一つ現象を解明しているつもり?
写真は水のエコー、油のエコーをおのおの分割したものとなります。
写真は水と油の境界面を水平断したもので、複数のバブルが存在します。エコーの見え方から判断して、油が水を包み込んでいる?つまり内部は水で表面の膜及び周囲は油となります。なぜなら内部はエコークリアー、周囲はエコージーニックから読み取れると思います。
写真はペットボトルをシェイクして掻混したときのエコーです。油の中に水のバブルがあるのと水の中に空気のバブルがあるのとそれぞれ細かくミックスされた所見です。コメットエコーのあるものは気泡ですがほとんどがマイクロバブルで径が半波長以下の為確認困難です。最も確認しやすいのは内部は水で膜は油という状態が径も比較的大きく観察されやすい状況であり境界面はこれが多く存在していました。
これらの実験を念頭に入れて過去ログのマグロのエコー写真を見てください。少しは理解できるでしょう。3番目の超音波画像写真、バブルの形状は正な球形です。
超音波ビーム方向に対して横長の楕円形で観察されています。
オイルシスト、血腫の判別は形状でも判断できるのです。
超音波基礎物理を習得していれば!
実際の臨床においては混在する状況が多いのでここまではっきりとらえることはできないのですが!
後方エコーの増減や内部エコー像を十分に読み取る必要がありますが!
リアルタイム性は低いので記録した写真をあとからゆっくり観察することで観察時間の短縮が行えます?
いずれこの作業がフィードバックされ瞬時に脳にインプットされるようになるでしょう。予習も大事ですが復習も大事です。
ちなみに私はアナログは写真で有り
デジタルは画像と思います。しかし鮮明クリアーな画像です。
今までのアナログの概念が利用できない状況も存在します。
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